マグカルゴの基本情報
ファイアローの激減、つまり役割対象の激減によりHCの種族値がアップしたにも関わらず日の目を見ないマグカルゴ。しかし今回役割対象とするのはKPトップに君臨するミミッキュ。環境の頂点を喰らう炎のカタツムリの育成論です。
マグカルゴ
種族値
60 | 50 | 120 | 90 | 80 | 30 |
特性:マグマのよろい/ほのおのからだ/くだけるよろい
タイプ:ほのお/いわ
4倍 | みず/じめん |
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2倍 | かくとう/いわ |
等倍 | でんき/くさ/エスパー/ゴースト/ドラゴン/あく/はがね |
1/2 | ノーマル/こおり/どく/ひこう/むし/フェアリー |
1/4 | ほのお |
無効 |
マグカルゴの調整・技構成
特性 | ほのおのからだ |
---|---|
性格 | のんき(B↑S↓) |
持ち物 | フィラのみ |
努力値 | H252 B156 C100 |
HBはミミッキュの剣舞後のZシャドークローを確定耐え。フィラのみの回復により次のシャドークローも耐えることができます。オボンでも良いのですがシャドークローは急所に当たりやすいことを考えるとフィラのみの回復量は安心できます。
余りはCにしましたが、HB特化でいいような気も。
特性はほのおのからだ。今回仮想敵に定めるミミッキュのぽかぼかフレンドタイムはZ技ながらも接触技である点ともかみ合います。
技 | 備考 |
---|---|
ふんえん | 追加効果が優秀な一致技。 |
ストーンエッジ | 岩4倍勢に。4倍相手でないと火力不足。 |
クリアスモッグ | ミミッキュや起点化回避に。 |
じこさいせい | ヒードランやコータスとの差別化に重要な技。 |
他にもあくび、鬼火、ステルスロック、両壁と優秀な技を多く覚えます。
型のコンセプトとしてはクリアスモッグと自己再生は確定ですが、炎技に何を選択するかや岩技の枠に補助技を仕込む等カスタマイズの余地があります。
特にあくびを使いたい場合は予期せぬ火傷を避けるため、ふんえんを火炎放射に、特性をマグマのよろいにするなど。
ダメージ計算
与ダメージ
ふんえん
H4振りミミッキュに34.3〜41.2%(確定3発)
H252振りメガハッサムに108.4〜128.8%(確定1発)
H252振りナットレイに92.8〜108.2%(43.8%の乱数1発)
ストーンエッジ
H252振りウルガモスに100〜118.7%(確定1発)
無振りメガリザードンYに109.8〜128.1%(確定1発)
被ダメージ
対ミミッキュ
A特化シャドークロー 21.5〜25.7%(1.3%の乱数4発)
A特化剣舞シャドークロー 41.9~50.2%(0.3%の乱数2発)
A特化剣舞Zシャドークロー 84.4〜99.4% ※きのみ発動圏内
A特化じゃれつく 13.7~16.1%(乱数7発)
A特化剣舞じゃれつく 26.9~32.3%(確定4発)
A特化剣舞ぽかぼかフレンドタイム 56.8~67.0% ※ぽかぼか+通常シャドクロできのみ発動圏内
マグカルゴの考察・立ち回り
特性もらいびによりマグカルゴの完全上位互換の耐性を誇るヒードラン、特性ひでりを獲得し独自の地位を築いた鈍足高物理耐久の炎タイプであるコータスあたりがライバルですが、マグカルゴは彼らにない強みが多々あります。
似たコンセプトの混乱実持ちコータスは高火力炎技でミミッキュの早期処理を狙うのに対し、マグカルゴは自己再生+炎の体+ふんえんでミミッキュをじわじわと追い詰めます。
・ミミッキュの処理
後出し→(剣舞されていたらクリアスモッグ→)ふんえんor自己再生の繰り返しというシンプルな動きで突破可能です。
後出し時に剣舞された場合でも、剣舞ゴーストZを確定耐え+フィラのみ+クリアスモッグにより、ばけのかわとZクリスタルとA上昇を失ったミミッキュvs残HP半分強のマグカルゴという構図が作れます。
A上昇もZクリスタルもないミミッキュの火力ではマグカルゴに対し低乱数4発なので余裕で回復が間に合います。
ゴーストZ以外は基本的に接触技しか持たないミミッキュへのほのおのからだのかみ合いもよく、ミミッキュへの安定感は抜群です。
・ヒードランとの差別化点
当然役割範囲は優秀な耐性と高種族値を有するヒードランの圧勝。
一致岩技の存在…は種族値の関係上ヒードランとマグカルゴではタイプ一致補正をもってしても火力に大差がなく、ヒードランでも4倍を狩るには十分な火力を出せることから差別化点としては非常に弱いです。
今回育成論での差別化点はクリアスモッグと自己再生の存在で、仮想敵として定めるミミッキュへの安定感に優れます。
ヒードランはミミッキュの剣舞Zシャドークロー耐え&ラスターカノンでH4振りミミッキュ確定1発の両立ができず、命中不安のマグマストーム(ほのおのうず)によるばけのかわ剥がし+αの削りなどの不安定な手段に頼る必要が出てきます。
対するマグカルゴはクリアスモッグによるばけのかわ剥がし&積みリセットの後は自己再生とふんえんを繰り返すだけでミミッキュを突破できます。
自己再生+フィラのみによりのろい型に対して粘ることができるのもマグカルゴの強みです。
・コータスとの差別化点
当然炎技の火力はコータスの圧勝で、物理耐久もコータスが上回ります。
コータスもクリアスモッグを覚えることができますが、コータスもヒードラン同様に剣舞Zシャドークロー耐えとミミッキュ確定1発を両立できず、オーバーヒートで高乱数1発に留まります。クリアスモッグ後に2回攻撃する余裕があるので基本的には突破可能なものの、ミミッキュを倒した後のHPに余裕は残りません。
自己再生を駆使してじわじわ追い詰めるマグカルゴはミミッキュを突破or機能停止にした後もHPに余裕があります。残ったところでマグカルゴの役割対象が他にいるかは置いといて…
また、コータスはヒードラン同様高速再生技を覚えないため、のろい型への抵抗力はマグカルゴに軍配が上がります。
その他、コータスは特性ひでりの関係上よくも悪くも味方パーティの構築に影響を及ぼすこと、相手の炎タイプも強化してしまう都合上ウルガモスの相手はマグカルゴの方が安定感があるなど差別化可能です。
総評
主要な役割対象(ファイアロー)を失ったかと思いきや、種族値の強化や混乱実の仕様変更がかみ合い、実は使用率トップであるミミッキュへの役割を持てるようになっていたマグカルゴ。
ミミッキュのミミッキュZorゴーストZのどちらかに対して役割を持つことができるポケモンは多々存在しますが、どちらであっても後出しが成立する&のろい型に対してもある程度抵抗できるポケモンはなかなかいないはず。
1万度の体温は伊達じゃない。
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