ニドキングの種族値/特性/弱点
元祖技のデパート。世代を経るごとに影が薄くなっていく感がありましたが、フェアリータイプの台頭により再び独自の立ち位置を確保しているように思います。今回はボルトロス対策として、ボルトロス絶対止めるマンなニドキングの育成論。
ニドキング
種族値
81 | 102 | 77 | 85 | 75 | 85 |
特性:どくのトゲ/とうそうしん/ちからずく
タイプ:どく/じめん
4倍 | |
2倍 | みず/こおり/じめん/エスパー |
等倍 | ノーマル/ほのお/くさ/ひこう/ゴースト/ドラゴン/あく/はがね |
1/2 | かくとう/むし/いわ/フェアリー |
1/4 | どく |
無効 | でんき |
ニドキングの調整・技構成
特性 | ちからずく |
性格 | ひかえめ(C↑A↓) |
持ち物 | とつげきチョッキ |
努力値 | H148 A4 C116 D180 S60 |
いわゆるチョッキ地面枠としてのニドキング。
HDはメジャーな電気からのめざ氷を2耐え、控えめC4振り霊獣ボルトロスのめざ氷&無振りポリゴン2の冷凍ビームを3耐えする調整です。Sは最速50族抜き(実数値113、ラッキー等意識)、余りCでちょうど11n。
技 | 備考 |
だいちのちから | 最大火力。地面特殊打点は貴重。 |
れいとうビーム | 浮いてる電気に。地氷の範囲は優秀。 |
ふいうち | 下降補正でもそれなりの火力。 |
つのドリル | 有利対面から撃ちたい。 |
毒技を捨てて地+氷、先制技と一撃技の構成。大地の力と冷凍ビームは仮想敵への打点として必須で、ふいうちも対悪だくみボルトロスで必要。
弱点をつけない火力が足りないこと、電磁波毒々無効を活かしての耐久狩りに使えることから一撃技も欲しいのでこの構成で確定です。
ダメージ計算
与ダメージ
だいちのちから
H振りメガクチートに96.8~115.9%(87.5%の乱1)
D特化ヒードランに103.0~123.2%(確1)
無振りカプ・コケコに128.2~150.3%(確1)
H252振りギルガルドに61.0~73.0%(確2)
無振りメガゲンガーに112.5~134.8%(確1)
H振りサンダー(はねやすめ)に80.2~95.4%(確2)
れいとうビーム
H252振りサンダーに53.8~63.9%(確2)
H4振りボルトロスに74.8~89.0%(確2)
※冷凍ビーム+ふいうちで倒せる
H236振り霊獣ボルトロスに63~75%(確2)
※HP半分回復きのみをほぼ発動させない。
H252振りランドロスに118.3~140.8%(確1)
ふいうち
H4振りボルトロスに27.0~32.2%(確4)
H252振りギルガルド(剣)に64.6~76.6%(確2)
H252振りギルガルド(盾)に32.5~40.0%(確3)
無振りメガゲンガーに57.7~68.1%(確2)
被ダメージ
対電気ポケモン
C特化霊獣ボルトロスのめざめるパワー氷 32.0~38.8%(96.6%の乱3)
控えめC4振り霊獣ボルトロスのめざめるパワー氷 27.1~33.1%(確4)
C252振りカプ・コケコのめざめるパワー氷 21.7~26.2%(2.9%の乱4)
C252振りサンダーのめざめるパワー氷 26.2~32.0%(確4)
※C特化霊獣ボルトロスのめざめるパワー氷≒臆病こだわりメガネのカプ・コケコのめざめるパワー氷
等倍ダメージ
C特化ギルガルドのシャドーボール
33.1~39.4%(99.8%の乱3)
C特化ヒードランのオーバーヒート 48.0~56.5%(84.7%の乱2)
C特化メガリザードンYの晴れオーバーヒート 82.2~97.7%(確2)
A特化メガクチートのふいうち 53.7~63.4%(確2)
対耐久ポケモン
無振りクレセリアのサイコキネシス 32.0~38.8%(97.1%の乱3)
無振りポリゴン2のれいとうビーム 27.1~33.1%(確4)
無振りドヒドイデのねっとう 21.7~27.4%(13.2%の乱4)
※電磁波毒々読みで繰り出してつのドリルを撃つポケモンたち
※ポリゴン2にちからずくをトレースされると確定3を取られます。
ニドキングの考察・立ち回り
一撃技持ちチョッキ地面枠としてのニドキングです。
考察1:他の一撃技持ちチョッキ地面枠との比較
一撃技持ちチョッキ地面枠と言えばマンムー、ドリュウズの存在が浮かびます。
電気の一貫を切り、一撃技により耐久ポケモンにも隙を見せにくい点は同じですが、それらの比較は以下の通り
一撃技 | 先制技 | 氷耐性 | 闘耐性 | 草耐性 | 炎耐性 | 毒々 | |
ニドキング | つのドリル | ふいうち | 抜群 | 半減 | 等倍 | 等倍 | 無効 |
マンムー | じわれ | こおりのつぶて | 半減(厚い脂肪) | 抜群 | 抜群 | 等倍(厚い脂肪) | 有効 |
ドリュウズ | つのドリルorじわれ(型破り) | なし | 等倍 | 抜群 | 等倍 | 抜群 | 無効 |
※太字はそのポケモンの強みと思われる要素
この表を眺めつつ、ニドキングの強みをまとめると
・その①:高火力のサブウェポンに引っ掛かりにくい
格闘技(ボルトロス)、炎技(サンダーやライボルト)、草技(カプ・コケコやデンジュモク等)を持っている相手に対しての安定感があります。後述しますが、ボルトロスを相手取るために格闘半減は大きな個性であり、地面タイプのうち格闘半減以下かつ氷2倍以下の耐性を持つ複合タイプは毒地、虫地、霊地、超地の4種類で、一撃技と先制技を備えるのはニドキングとミノマダム(砂地)のみです。
・その②:事故が起きにくい
その①で示した通りめざパ以外のサブウェポンはニドキングに通りません。氷弱点のため多くの場合めざ氷を最大打点として受けることになりますが、相手の採用技やZクリスタルにより役割破壊される可能性がある他の地面タイプと比べ、めざめるパワーはZ技化に向かず追加効果もないため想定外のZ技や追加効果の発動で崩されることが少ないです。急所はやめて。
・その③:状態異常技に繰り出しやすい
電磁波毒々が無効なのはドリュウズも同様で、耐性や特性かたやぶりと合わせて耐久ポケモン狩りはドリュウズの方が適性があるのですが、ニドキングは特殊型のため鬼火で機能停止しません。(代わりにチョッキ持ちには弱い)
考察2:コケコ対策&ボルトロス対策としてのニドキング
※持ち物は所持率10%以上の物のみ、搭載技は非電気技のうち搭載率20%以上の技のみを記載(2018年11月時点)
カプ・コケコ(使用率ランキング7位)
持ち物:デンキZ(40%)、こだわりメガネ(13%)
搭載技:めざめるパワー(50%)、マジカルシャイン(38%)、 草結び(38%)
ニドキングへの最大打点はめざめるパワーですが、こだわりメガネを持っていても余裕で2耐え可能です。次点の草結びも威力80のため痛くありません。
霊獣ボルトロス(使用率ランキング15位)
持ち物:デンキZ(24%)、カクトウZ(22%)、こだわりスカーフ(18%)、半分回復きのみ(合計18%)
サブウェポン:めざめるパワー(96%)、きあいだま(42%)、ヘドロウェーブ(28%)
めざめるパワー以外はニドキングに通りません。ドリュウズ&マンムーはZきあいだまで吹き飛ばされてしまうため、格闘耐性はニドキングの大きな強み。
半分回復きのみ持ちボルトロスについて
半分回復きのみ持ちボルトロスへの後出し時に、わるだくみorC特化めざ氷を受けると厳しいです。
しかし半分回復きのみを持たせる理由は霊獣ボルトロスのクッション&サイクル性能を高めるためと推察されます。
そのため瞬間火力で受けを崩すZクリスタル持ちよりも悪だくみの搭載率は低く、また耐久確保のためにCが大きく削られていることが考えられます。
例えば控えめC4振り霊獣ボルトロスのめざ氷をニドキングは3耐え可能なので後出し時にめざ氷を受けても大丈夫です。
また、半分回復きのみボルトロスの育成論を調べるとH236振り+BD調整のものがいくつか出てきました。
H236振り霊獣ボルトロスへの冷凍ビームのダメージが63~75%のため、Dにも多少振られていることを考えると、半分回復きのみの発動を許さずに冷凍ビーム×2で突破可能です。絶妙な火力。
総評
ニドキングの採用理由となるのは電気タイプの2トップへの安定感があること、特殊メインであることの2点でしょうか。
特にカクトウZ持ちがそこそこ存在するボルトロスへの安定感においてニドキングは優秀と言えます。悪だくみ+デンキZorカクトウZは並みの特殊受けは吹き飛んでしまう超火力ですが、ニドキングにとってはどちらも脅威ではありません。
悪だくみめざ氷も耐えて冷凍ビーム+ふいうちで4振りボルトロスを綺麗に持っていけるほか、先述の通り耐久に厚いボルトロスとの打ち合いも有利です。
また、特殊メインとなるためポリクチクレセのような並びに強気に出られたり、鬼火で機能停止しない&ふいうちによるゴーストへの立ち回りだったりとチョッキ地面枠の中でも独特な強さを持っていると思います。
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