クズモーの基本情報
ドラミドロの進化前。まだドラゴンじゃないのです。シードラに通じるものが有りますね。
クズモー
種族値
50 | 60 | 60 | 60 | 60 | 30 |
特性:どくしゅ/どくのトゲ/てきおうりょく
タイプ:どく/みず
4倍 | |
2倍 | でんき/じめん/エスパー |
等倍 | ノーマル/くさ/ひこう/いわ/ゴースト/ドラゴン/あく/はがね |
1/2 | ほのお/みず/こおり/かくとう/どく/むし/フェアリー |
1/4 | |
無効 |
クズモーの調整・技構成
特性 | てきおうりょく |
性格 | れいせい(C↑S↓) |
持ち物 | しんかのきせき |
努力値 | H97 B164 C252 |
てきおうりょくにより同複合タイプトップクラスの火力を手に入れます。
性格は物理技を採用しない場合はひかえめでも良いですが、ひかえめにして抜ける有用な仮想敵が存在しないことから、ジャイロボールのダメージを少しでも減らす&トリックルームに強くなるようにれいせいを選択しました。
本当は火力を伸ばしたいのですが、きせきがないとまともに後出しできないため持ち物はしんかのきせき。
HBはHが16nー1かつきせき込みでA特化メガバシャーモのとびひざげり2耐え調整です。
技 | 備考 |
ハイドロポンプ | 最大打点。命中不安。 |
ヘドロウェーブ | 追加効果を期待するならヘドロばくだんに。 |
ねっとう | ハイドロポンプでは落とせない相手に追加効果狙いで。鋼に通る命中安定打。 |
めざめるパワー(炎) | ジャイロで拘ったナットレイや、カミツルギの対面処理ピンポイント。 |
4枠目は特殊受けにうつためのダストシュート、どくどく、こごえるかぜも候補。
ダメージ計算
与ダメージ
ハイドロポンプ
無振りメガバシャーモに131.6~157.4%(確1)
無振りメガルカリオに78.6~93.7%(確2)
※インファでDが下がっていれば確定1
H振りヒードランに82.8~98.9%(確2)
ヘドロウェーブ
H振りカプ・レヒレに67.7~81.3%
H振りマリルリに86.9~102.4%
ねっとう
無振りメガバシャーモに98.0~116.1%(87.5%の乱1)
H振りヒードランに60.6~72.7%(確2)
無振りメガルカリオに57.9~68.9%(確2)
めざめるパワー炎
無振りカミツルギに164.1~194.0%(確1)
H振りナットレイに46.4~55.2%(49.6%の乱2)
被ダメージ
A特化メガバシャーモのとびひざげり 41.6~48.9%
A振りメガルカリオのインファイト 43.0~51.0%(4.6%の乱2)
A特化マリルリのじゃれつく 27.7~32.8%(確4)
C特化ヒードランのだいちのちから 83.2~99.2%(確2)
C特化カプ・レヒレのムーンフォース 26.2~31.3%(確4)
C特化カプ・レヒレのハイドロポンプ 30.6~35.7%(40.6%の乱3)
クズモーの考察・立ち回り
進化前ポケモンであるクズモー。ドラミドロや他の同複合タイプと比較・考察します。
考察1:ドラミドロとの比較
まず、きせきポケモンに真っ先に期待される耐久ですがクズモーは種族値が低く再生回復技もないため、他の持ち物+耐久調整を施したドラミドロの方が火力耐久共に上回ります(特に特防の差が大きいです)
しかし、クズモーはドラミドロと異なり毒水タイプ。クズモーの水技はドラミドロの水技の約1.5倍の火力が出ます。
水技に関してはドラミドロを大きく上回るのです。
これは鋼タイプに一致技が通らないドラミドロとの大きな差別化点で、ドラミドロにはない鋼耐性と合わせて、クズモーはむしろ鋼タイプに有利よりです。
また、ドラミドロの一致技である毒技と竜技は共にタイプ相性で無効化される可能性があるのに対し、クズモーは比較的通りの良い水技をメインに据えることができるのは強みの一つだと思います。
考察2:他の毒水複合タイプとの比較
タイプの違いによりドラミドロの劣化は免れそうですが、まだ課題があります。
クズモー以外に現在3系統存在する毒水複合タイプとの差別化です。ドククラゲ、ハリーセン、ドヒドイデの3体。
耐久面は当然ながら進化前ポケモンであるクズモーの惨敗です。
しんかのきせきと努力値振りで部分的に追いつけるところもありますが、ドヒドイデのおばけ耐久、ドククラゲの特殊耐久、ハリーセンのいかく込みの物理耐久には敵いません。
続いて攻撃面ですが、一致技の火力面に関しては特性:適応力に高火力技を有するクズモーが物理特殊ともにトップの火力を有しています。
しかし、火力があるだけではまだ課題をクリアしたとは言えません。クズモーをまともに運用するにはきせきを持たせて最低限の耐久を確保する必要があるのに対し、他のポケモンは火力アイテムを持つことができるためです。
今回の育成論は特殊型なので、特にドククラゲは高い壁となります。
実はドククラゲはメガバシャのとびひざげり2耐えを実現するにはCを少し削ってHBに振らねばならず、デメリットのない火力強化アイテムだとクズモーとトントンレベルの火力にしかならないのですが、同じ火力ならばアシッドボム等の優秀な技や特性ヘドロ液、高い素早さと特殊耐久を有するドククラゲの方が間違いなく扱いやすいです。
ドククラゲより遥かに鈍足な点については、ナットレイやツンデツンデのジャイロボールが全く痛くない、トリックルームパーティに強いなど局所的なメリットにはなりますが、それを優位点とみなすのは厳しいものがあります。
物理技、特にドククラゲは覚えないダストシュートを搭載することで差別化になり、B<Dの水妖勢にも一見有効そうですが、レヒレやアシレーヌはBに厚く振る調整もあり実用性は微妙です。
総評
総括すると、きせきと特性により実践に耐え得る最低限の耐久と火力を持ってはいるものの、同複合タイプの壁が厚いです。
トリックルームを組み込んだパーティに入れるなど、クズモーの弱みを強みに変えることのできるパーティでどうにか採用価値が生まれる…といったところでしょうか。
ここまで真面目な考察?をしておいて何ですが、クズモー可愛いしそれだけで採用理由になりますよね。
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